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(重要文化財) 樹下美人図

 明治末年に、西本願寺門主大谷光瑞師派遣の中央アジア探検隊によって請来されたもので、東トルキスタン、現在の新疆ウイグル自治区トゥルファンのカラホージョ古墳から出士した。現在東京国立博物館に所蔵されている樹下男子図と対をなすと伝えられる紙本の作品である。盛唐期の特徴を示す豊満な婦人が樹木を背にして立ち、右手を胸に当て、左手で領巾の端をとっている。茶色の枠取りに樹下人物と石とを配する構図は、近年中国で発掘される唐代墳墓壁画にしばしば見られ、正倉院の「鳥毛立女図屏風」の源流を知る上できわめて重要である。色彩の施し方や描線は、素朴かつ自由で、唐朝からの影響を受けた当時のトゥルファン地域の画風を伝えている。裏張りに開元4年(716)の戸籍帳の古紙が用いられていることから、8世紀前半の作と考えられる。

詳細情報

作   者 時   代 サイズ
中国 唐時代 8世紀 139.1×53.3
  • 四季折々の景観の美

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